工場屋根の防水工事|種類と費用の決まり方を解説

お役立ちコラムをご覧いただき、ありがとうございます。
神戸市の工場倉庫の遮熱防水専門店、株式会社ヤマオカ(プロタイムズ神戸西神店)です。
工場や倉庫の屋根で雨漏りが起きていたり、サビや塗装のはがれが目立ってきたりすると、設備や在庫への影響が気になります。防水工事について調べ始めても、工法の名前が複数出てきて費用の幅も広く、判断しづらいのではないでしょうか。
工場屋根の防水工事は、工法の名前や掲載されている金額だけで決められるものではありません。屋根の形状や雨水が入っている箇所、劣化している範囲によって、必要な工事の内容が変わるからです。
この記事では、防水工事の種類、費用が変わる条件、必要な工事と正確な費用の確認方法を解説します。
目次
工場屋根の防水工事は屋根の状態に合う種類を選ぶ

工場屋根の防水工事には複数の選択肢がありますが、どの工事を行なうかは費用の安さや工法の知名度で決まるものではありません。
ここでは、必要な工事の種類が何によって決まるのか、その前提を整理します。
工事の種類は屋根の形状と雨水の浸入箇所で決まる
折板屋根のシーリング補修・ボルトキャップ交換・部分補修・カバー工法などです。
ただし、これらは横並びで比較して選ぶものではありません。
屋根の形状と雨水が入っている箇所によって、選べる工法が絞られていきます。
屋根の状態を確かめないまま工法を先に決めると、水が入っている箇所に対処できず、雨漏りが再発する可能性があります。
適切な防水工事を選ぶには、屋根の形状と雨水の浸入箇所を正確に把握することが欠かせないのです。
工法名と価格だけで工事を決められない理由
工事を検討する際に、工法の名前や価格だけで比較検討すると、どの工法にするか決められないことがあります。
理由は次の3点です。
・屋根の形状により、選べる工法は限られる
・同じ工法でも、施工範囲や下地処理で費用が変わる
・原因が屋根面以外にある場合、防水工事だけでは解決しないことがある
いずれも、屋根の状態を確認して初めて判断できる項目です。
工法を比べる前に、現場調査で屋根の形状と水が入っている箇所を確認しておきましょう。提案された内容が自社の屋根に合っているかどうかを、社内でも検討しやすくなります。
工場屋根の防水工事にはどのような種類があるのか

工場屋根の防水工事は、屋根の形状によって選択できる工法が変わります。
ここでは、工場・倉庫に多い屋根の形状を整理しつつ、ウレタン防水、シート防水、折板屋根修繕がどのような工事なのかを解説します。
工場屋根に多い2つの屋根形状と防水の考え方
工場や倉庫の屋根は、平らな陸屋根と、勾配のある折板屋根や波形スレート屋根に大きく分かれます。
形状が違うと水の流れ方が変わり、雨水が入り込む場所も変わります。
| 項目 | 陸屋根(屋上) | 折板屋根・波形スレート屋根 |
| 形状 | 勾配が小さく、ほぼ平ら | 波型に成型され凹凸がある |
| 水のたまり方 | 屋根面に水がとどまりやすい | 勾配で流れるが継ぎ目に入りやすい |
| 主な浸入箇所 | 防水層の劣化部 立ち上がり 排水口まわり | 屋根材の継ぎ目 ボルトまわり サビによる穴 |
| 施工できる工法の例 | ウレタン防水 シート防水 | 塗膜による防水処理 金属部分の補修 重ね葺き |
凹凸のある折板屋根や波形スレート屋根には、厚みのある防水シートを接着する工法を一般的には施工に適しません
この場合は、防錆・防食を目的とした塗装や、雨水の浸入箇所への止水処理、重ね葺き(カバー工法)などが選択肢になります。自社の屋根がどちらの形状に当たるのかを確認しておくと、提案された工法が屋根に合っているかどうかを判断できます。
ウレタン防水は継ぎ目のない防水層をつくる工法
ウレタン防水は、液状の防水材を塗り重ねて防水層をつくる工法です。
液状の材料を使うため、工場の屋上に多い配管や機器を載せる架台のまわりにも施工できます。屋根面から立ち上がった壁の部分まで、継ぎ目のない防水層を形成できる点が特徴です。
ただし、下地の劣化が進んでいる場合は、防水材を施工する前の補修内容によって作業量が変わります。
シート防水は平らな下地に防水シートを敷設する工法
シート防水は、あらかじめ成型された防水シートを下地に張り付けて防水層をつくる工法です。
国土交通省の標準仕様書では、合成高分子系ルーフィングシート防水や改質アスファルトシート防水という名称で整理されています。
見積書にこれらの名称が出てきた場合も、シートを使う防水工事と考えて差し支えありません。工場のように面積の広い屋上では、均一な厚みの防水層を面全体に確保しやすい点が特徴です。
一方で、シートを下地へ密着させる必要があるため、先に触れたとおり凹凸の大きい屋根には使えません。
屋上に設備が多い建物では、シートと設備が接する部分をどう処理するかが確認点になります。
折板屋根修繕で継ぎ目とボルト部の浸入経路を塞ぐ
折板屋根は、鋼板を折り曲げて成形した屋根材で構成される屋根です。
面積の大きい工場や倉庫で広く採用されています。
この屋根で雨漏りが起きる場合、屋根面の全体が水を通しているわけではありません。屋根材どうしの継ぎ目、屋根材を固定しているフックボルトのまわり、サビによって開いた穴といった局所から水が入っています。
そのため折板屋根の修繕では、面を覆う工事よりも、水が入っている箇所を特定して塞ぐ処理が中心になります。
継ぎ目やボルトまわりの止水処理を行ない、必要に応じて防錆・保護塗装を施すことで、屋根に大きな荷重をかけずに改修できる場合があります。
ただし、腐食が広範囲に進行している場合や穴あきが著しい場合は、部分的な屋根材の交換やカバー工法など、より大規模な改修が必要になることもあります。サビを放置すると穴が広がり、補修が必要な範囲も増えていきます。
工法の名称では何を解決したいかが重要
工法の名前を覚えることよりも、その工事が自社の抱えている問題に対応しているかを確認する方が、実務では判断に役立ちます。
屋根で気になっている状態ごとに、確認したい内容を整理します。
| 気になっている状態 | 確認したいこと | 工事の方向性 |
| 屋根から水が落ちてくる | 雨水の浸入箇所と経路 | 浸入箇所の補修と防水処理 |
| サビが目立ってきた | サビの進行範囲と穴の有無 | サビの処理を含む屋根改修 |
| 塗装のはがれやひび割れがある | 屋根材そのものの劣化度合い | 屋根全体の改修 |
複数の会社から異なる工法名の提案を受けた場合も、この視点でそろえると内容を比較できます。
金額の差ではなく、それぞれの提案が解決しようとしている問題の差を確認してください。
工場屋根の防水工事費用は施工範囲と劣化状況で変わる
防水工事の費用を左右する4つの条件
見積り金額の差がどこから生まれているのかを読み取るために、費用を左右する条件を4つに整理します。
・工場・倉庫の規模:施工する面積が広くなるほど、必要な材料の量と作業日数が増えます
・雨漏りの原因と発生箇所:屋根面なのか、外壁と屋根が接する部分なのか、配管が屋根を貫いている部分なのかで処理が変わります
・劣化している範囲:一部だけが傷んでいるのか、屋根全体に及んでいるのかによって工事の規模が変わります
・必要な施工内容:既存防水層の処理、下地補修、板金の補修が必要かどうかで作業量が変わります
防水材を施工する作業だけで金額が決まるわけではありません。
見積りを確認する際は、総額そのものよりも、4つの条件がどのように設定されているかを読み取ってください。
そうすることで、会社ごとの提案の違いが把握しやすくなります。
部分的な修繕と広範囲の工事では必要な作業が異なる
同じ防水工事という名称でも、雨漏りしている箇所だけを修繕する場合と、屋根全体を改修する場合があります。
両者では必要になる作業そのものが変わるため、違いを整理します。
| 項目 | 部分的な修繕 | 屋根全体の改修 |
| 対象範囲 | 雨漏りが確認された箇所とその周辺 | 屋根面の全体 |
| 主な作業 | 浸入箇所の特定と補修 | 洗浄、下地処理、全面への施工 |
| 足場などの仮設と高所作業 | 範囲が限定される | 屋根全面に必要になる |
| 操業への影響 | 比較的短い期間で収まる | 工程と作業時間帯の調整が必要 |
| 適した状況 | 劣化が局所にとどまっている | 劣化が広い範囲に及んでいる |
提示された金額が他社より低い場合、工事の内容が優れているとは限りません。
対象としている範囲が狭いという可能性があるからです。
稼働中の工場では、作業の時間帯や操業への配慮も工事計画に影響します。範囲と作業条件をそろえたうえで金額を比較してください。
単価表示の前提条件と見積り条件をそろえる必要性
Webサイトに掲載されている平方メートル単価は、一定の面積や標準的な劣化状態を前提に算出されている場合があります。
前提条件が異なれば、その単価が自社の屋根にそのまま当てはまるとは限りません。
国土交通大臣の指定を受けた住宅の相談窓口である住まいるダイヤルでは、見積書を確認する観点が公開されています。
住宅向けの内容ですが、工場の改修でも次の項目は共通します。
・複数の事業者から見積りを取り、比較表をつくって内容を並べる
・工事箇所、数量、仕様、単価が記載されているかを確認する
・記載漏れがないか、一式という表記だけで済まされていないかを確認する
・見積りに含まれない工事や条件が明記されているかを確認する
金額だけを並べても、対象範囲が異なる見積りは比較になりません。
条件をそろえたうえで内容を確認していくと、提案の違いを金額の差として社内に説明できるようになります。
現場調査と見積りの根拠を確認して工事内容を判断する

工事の種類と費用の考え方が分かっても、自社の屋根に必要な工事は現場を確認しなければ確定しません。
ここでは、現場調査で確認してもらう内容と、提出された見積りをどのように読むかを解説します。
現場調査で確認してもらう項目
現場調査では、雨漏りが現れている場所だけでなく、水がどこから入っているのかという経路まで確認する必要があります。
調査で確認しておきたい項目は次のとおりです。
・水が入っている箇所と、室内に至るまでの経路
・屋根材や固定金具の傷み、穴やひび割れの有無
・既存の防水層が劣化している範囲と程度
・排水口や樋の詰まり、外壁と屋根が接する部分の状態
問い合わせの段階で、建物の築年数、屋根の種類、前回の塗装や改修の履歴を伝えておきましょう。
平面図や立面図があるかどうかも共有すると、調査と提案が進めやすくなります。
調査は工事の前段階に行なう作業ではなく、工事内容と金額を判断するための根拠そのものです。
見積書で確認すべき記載内容
見積書は、金額の妥当性を判断するためだけの書類ではなく、どの工事をどこまで行なうのかを示した確認資料でもあります。
工場の防水工事で見ておきたい部分について整理します。
| 確認項目 | 内容が読み取れる記載 | 確認が必要な記載 |
| 施工箇所 | 屋根面、継ぎ目、ボルトまわりなど部位が明記されている | 屋根防水工事とだけ書かれている |
| 数量 | 平方メートル数や箇所数が記載されている | 一式とだけ書かれている |
| 仕様 | 工程ごとの作業内容が記載されている | 工法名だけが書かれている |
| 除外事項 | 見積りに含まれない工事が明記されている | 記載がない |
| 追加工事 | 発生した場合の取り決めが記載されている | 記載がない |
見積書に不明点や記載のない部分があれば、口頭で確認したうえで書面に反映してもらいましょう。
「一式」とだけ書かれていたり、工法の詳細が示されていない場合は特に注意が必要です。契約後は金額の変更が難しいため、曖昧な点はすべて解消してから契約に進んでください。
写真と診断結果は社内で共有するための資料になる
屋根の上は、担当者を含めて社内の多くの人が目にする機会のない場所です。
そのため、調査時に撮影された写真や診断の内容がそろっていると、なぜその工事が必要なのかを上長や決裁者にも共有しやすくなります。
予算の承認を得る場面では、金額の根拠として劣化状況の記録を求められることも少なくありません。
見積書と調査結果が対応しているかを確認し、提案に至った理由まで説明を受けて判断してください。
株式会社ヤマオカ(プロタイムズ神戸西神店)が現場調査から稟議まで支援

ここまで解説した現場調査と見積りの確認を進める相談先として、株式会社ヤマオカ(プロタイムズ神戸西神店)の対応内容を紹介します。
当社は、兵庫県神戸市を中心に、工場・倉庫の防水工事や雨漏り修繕に対応しています。
兵庫県神戸市を中心とした工場・倉庫の改修対応
株式会社ヤマオカ(プロタイムズ神戸西神店)は、兵庫県神戸市を中心とした地域密着型で工場・倉庫の改修工事に対応しています。
取り扱っている工事には、ウレタン防水、シート防水、折板屋根修繕のほか、雨漏り修繕、腐食防止、老朽化にともなう改修があります。
地域に拠点を置いているため、雨漏りが発生した際の対応や、工事後の定期的な点検についても相談できます。
写真付き診断報告書とテスト施工にもとづく提案
現地調査を行なった後、屋根の状態を撮影した写真付きの診断報告書と見積りを提出しています。
屋根のどこにどのような劣化が生じているかを写真で確認できるため、調査結果と工事内容の対応関係を社内で共有しやすくなります。
また、屋根材の材質や劣化の状況によっては、テスト施工を実施したうえで提案を行なう場合もあります。
テスト施工の屋根で仕上がりを確認したうえで、工事内容の決定が可能です。
自社施工の体制と稟議資料作成のサポート
施工を自社で行なう体制のため、下請けに発注する場合に発生する中間マージンがかかりません。
社内の決裁に向けた稟議資料の作成についても支援しています。
相談は次の流れで進みます。
・お問い合わせ
・ご相談・現場調査
・調査報告・お見積書の提出
・稟議資料の作成サポート
調査から資料の作成までを一つの窓口でワンストップで進められるため、社内で予算申請を担当する方の負担を抑えられます。
工場屋根に必要な防水工事と費用を現場調査で確認する

最後に、この記事で解説した内容を整理します。
・防水工事の種類は、屋根の形状と雨水の浸入箇所によって決まります
・費用は、規模、劣化している範囲、必要な施工内容によって変わります
・正確な金額は、現場調査にもとづく見積りによって確認します
工事の種類や費用の見当がつかない段階でも、現場調査から相談可能です。
相談はフリーダイヤル 0120-414-368 または公式ホームページの問い合わせフォームで受け付けています。
屋根の状態を確認したいという内容だけでも構いませんので、お気軽にご相談ください。
お問い合わせはこちら
株式会社ヤマオカでは、電話またはメールにてお問い合せ・お見積りを承っています。株式会社ヤマオカでは、電話またはメールにてお問い合せ・お見積りを承っています。
具体的な見積もり・診断依頼から、省エネ対策・小工事などご要望だけでも結構です。
何でもお問い合せください。
- 勧誘目的など、製品・工事のご質問、現調ご相談以外の目的でのご記入はご遠慮ください。
お電話でのお問い合わせ
0120-414-368